私のパソコン雑記帖

楽譜作成ソフト MuseScore の使い方

カテゴリー: フリーソフト
2May2011

合唱のパート練習に楽譜作成ソフトを利用してみようと思いたち、探してみました。見つけ出したのが MuseScore というフリーソフトです。なかなかのすぐれものと思いましたが、手軽なインストラクションがネット上にみつかりません。ソフトに付随しているハンドブックを参照して自習しましたが、後学のためにそれをまとめてみました。


MuseScore のインストール

MuseScore の公式サイト(http://musescore.org/ja)から最新の安定板(2011年5月現在 バージョン1.0)をダウンロードし、画面の指示に従ってインストールします。

下図はインストール後に MuseScore を立ち上げた状態です。同梱されているサンプル譜面が表示されています。
上から2段目右から2番目に再生ボタンがあります。これをクリックすると表示譜面が再生されます。再生ボタンをもう一度クリックすると停止します。

この後の説明で必要になるので、この画面の見方を補足します。
上から3段目に N というボタンが見えます。このボタンをクリックしてオンにすると音符入力モードになります。もう一度クリックしてオフにすると編集モードになります。音符入力モードで音符の種類(N の右側に並んでいる)を選ぶと、楽譜上に音符が入力できるようになります。
楽譜の左側にはパレットが表示されています。必要に応じて、パレットの中から素材を引き出して使うことになります。


楽譜の作成

[ヘルプ]⇒[MuseScore のヘルプ]を選択するとハンドブックを開くことができます。これを読めば楽譜の作成が出来るようになりますが、まずは簡単なサンプルで概要を把握することが早道と思われます。その上で複雑な譜面を作成して、入力方法がわからない時にハンドブックを利用するのが実践的と思われます。以下のような譜面を作ってみることにします。

楽譜の新規作成

メインメニューから、ファイル⇒新規作成 を選択すると新規作成ウィザードが開きます。最初は、タイトル、サブタイトル、作曲者、作詞者、コピーライトの入力ページです。テストサンプルではタイトルとサブタイトルのみ入力しています。「次へ」進むと、楽器を指定する画面になります。ここでは(下図参照)、Strings の中から violin を選んで追加、Keyboards から piano を選んで選択したところです。次に piano の譜表1をクリックして消去します。violin に主旋律を、piano に低音パートを演奏させることにします。

次に進んで、調号を選択します。さらに進んで、拍子の設定、小節数を設定します。弱起はブランクのままにします(後で説明)。小節数は後で追加も削除も出来ます。完成ボタンをクリックすると、ブランクの楽譜があらわれます。

以下、譜表1(violin)の第1小節から第7小節、譜表2(piano)の第1小節から第7小節、の順に譜面を作成していきます。

音符の入力

N ボタンをクリックして入力モードにします。さらに音符の種類を選んで、マウス操作で楽譜上に入力していきます。最初の小節では、4分音符で4回入力しています。第2小節では、4分音符と符点を選んで最初の音符を入力し次に8分音符を入力、これを2回繰り返します。

小節のコピー貼り付け

第3小節は第2小節をコピーして作ってみます。
小節のコピー貼り付けは編集モードで行います。まず、小節の選択という操作が必要になります。小節の任意の空白部をクリックすると選択された状態になります。下図で、第2小節が選択された状態になっています。もう一度クリックすると選択は解除されます。
第2小節を選択した状態でコピーし([編集]⇒[コピー] または 右クリック⇒[コピー])、次に第3小節を選択し、貼り付け([編集]⇒[貼り付け] または 右クリック⇒[貼り付け])します。貼り付けが終わったら選択を解除します。
第3小節の3番目の音は第2小節と違いますから、高さを変える必要があります。この音符の上にマウスを置きクリックしたまま動かすと、高さを変えることができます。

これで第3小節までの入力が終りました。第4小節は、音符入力モードで直接入力しても、編集モードで第1小節をコピーしても、どちらで作ることもできます。一般に長短音符の入り混じった小節は、同じ音符パターンの小節がすでにあるなら、それをコピー貼り付けして音の高さだけ調節する方が効率的です。

3連符の作り方

第5小節の最初に出てくる3連符を作ります。右図参照。まず3連符に割当てられる音符(この場合は2分音符)を入力します。次に編集モードでこの音符を選んで [Ctrl]+[3] を押します。中央図のようになります。さらに3連符の休符のところに音符を入力して完成です。

休符の入力

第6小節の最初は4分休符です。入力モードで4分音符と休符を選んで入力します。あるいは適当な高さの4分音符を入力した後、編集モードでその音符を選択して削除キーを押しても作れます。

スラーのかけ方

第6小節に出てくる3音符にスラーがかかっています。右図参照。まずスラーをかける3音符を入力します。次に編集モードで最初の音符を選んで [s] を押します。さらに [shift]+[→] を押します。選択を解除して完成です。

タイのかけ方

譜面2(violin)の第1小節と第2小節には同じ音程の音符がタイでむすばれています。右図参照。入力モードで第1小節に全音符を入力し、タイ(+)を押します。第2小節にも同じ高さの全音符があらわれ第1小節の全音符とタイでむすばれます。次に編集モードで第2小節の全音符を選んでから、2分音符続いて符点をクリックします。タイがかかったまま第2小節の音符の長さが変わって完成です。

以上で音符の記入に関する説明は終わりです。

繰り返しの表記

テストサンプルは、第1小節から第5小節までを3回繰り返した後、第1-第2-第3-第6-第7小節と進んで終わります。正しくプレイバックされる為には譜面上の記載だけでなく譜面に現れない設定も必要になります。

  • 第5小節の終わりの小節線を「反復終了」にします。そのために、左側パレットの「縦線」を開き、中にある「反復終了」を第5小節の終わりにドラッグします。譜面1にドラッグすると譜面2も自動的に変更されます。
  • 反復記号の1番括弧を第4小節と第5小節にかかるように設定します。そのために、左側パレットの「線」を開き、中にある「1番括弧」を第4小節の上にドラッグします。この括弧線をダブルクリックすると両端に小さな4角のハンドラーがあらわれます。ハンドラーの上でマウスをクリックして左右に動かすと、括弧線が左に延びたり右に伸びたりしますが、小節の両端にリンクされた状態はかわりません。下図参照、左側の図は、右ハンドラーが第4小節の終端に点線でリンクしている状態を示しています。このリンクは、[shift]+[→] を押すことで、右側の図のように第5小節の終端に移動します。これで1番括弧は第4小節と第5小節にかかるようになりました。譜面上の適当な余白箇所をクリックしてハンドラーを解除します。
  • 次に1番括弧の線上で右クリックして「反復のプロパティー」を選びます。テキストに 1.-3. と入力し、反復一覧に 1,2,3 と入力します(半角の数字とカンマ)。
  • 第5小節を選択した上で右クリックし「小節のプロパティー」を選びます。リピートカウントを 4 にします。
  • 左側パレットの「線」を開き、中にある「2番括弧」を第6小節の上にドラッグします。(必要に応じてハンドラーを開き左右端の位置を調整します。) 2番括弧の線上で右クリックして「反復のプロパティー」を選びます。テキストに 4. と入力し、反復一覧に 4 と入力します。

1番括弧が多小節にわたる時はその全節にかけること、また繰り返しが複数回にわたる時は、反復一覧やリピートカウントの設定に注意すること、が大切なポイントです。


その他の表記

  • 第7小節の音符に付いているフェルマータは、編集モードでこの音符を選択し、一方パレット「アーティキュレーションと装飾」の中にある「上向きフェルマータ」をダブルクリックすることで付きます。位置はマウス操作で調整できます。
  • [作成]⇒[テキスト]⇒[テンポ] を選択すると、曲のテンポを設定できます。なおあらかじめ曲の始めの音符を選択しておく必要があります。
  • 強弱符号は、適用したい音符を選んだ上で、パレット「強弱」から選んでダブルクリックします。位置はマウス操作で調整できます。
  • 小節の削除は、その小節を選択した上で、[Ctrl]+[Delete] を押します。
  • 弱起は、その小節に適用される事実上の拍子で設定します。例えば、8分音符を3個適用するなら3/8 と設定します。
  • タイトルやサブタイトルを変更する時は、一旦選択・削除した後、[作成]⇒[テキスト] から項目を選んで新しく入力します。入力枠に全角文字を入力した時、変換が確定するまで入力結果が見えないのでとまどうことがあります。

プレイバック

右図は MuseScore ツールバーにあるプレイバック用のアイコンです。右から (1)反復再生 有効/無効、(2)再生/停止、(3)開始地点に戻る、(4)MIDI INPUTを有効にする、(5)編集時の音を有効にする、となっています。通常、(1)(4)(5)は初期設定で有効になっているようです。つまるところ、(2)(3)が常時使うアイコンということになります。

[表示]⇒[シンセサイザー] を選択すると、右のようなパート一覧が表示されます。piano をソロにしたり、主旋律(violin)の音量を大きくしたり小さくしたりしながら、低音パートの練習を行うことができます。ボリュームの増減は円に沿ってマウスを操作します。慣れないと思うように操作できないかもしれません。



コメント


【riok】  2012年02月18日 17時50分

垂直枠も水平枠もできた状態ではグレーではないでしょうか。枠線上でマウスをクリックすると青色になります(選択状態)。この状態で「Delete」キーを押すと消えると思います。
なおインターネットに接続した状態でMuseScoreのヘルプから「MuseScoreのヘルプ」をクリックすると、日本語のハンドブックが出てきます。こちらの方が体系的な説明をしていると思います。

【フルート初心者】  2012年02月18日 14時33分

楽譜を作りたいと思い無料のソフト(バージョン1.1)を探せたのですが、使用方法が全く分からずそれらしい使い方は英語?なので困っていました。
もしかしてと思い使い方を検索した所このページを見つけ大変助かりました。ありがとう御座います。
ただ、小節を増やす方法に悩みました。作成→小節→垂直枠の追加→同じく小節を追加(2小節以上)で増やしますと増えた一段上に青色の長四角が現れA4用紙で4段しか書けません。
この枠を切り取る方法が分かりません。泣く