私のパソコン雑記帖
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Git セットアップメモ
カテゴリー: PC一般 29May2022
Git はファイルの履歴管理を行うツールで、複数人が履歴を共有して作業できるのが特徴とされている。このツールをウェブの履歴管理に導入した。ただ筆者の場合は個人でかつ単一の PC で作業しているので、複数人を想定した複雑なツールは必要ない。これまで、ファイルの更新が必要になった時、その都度アーカイブを残して更新するのが常態であった。この場合別途記録を残しておかないと、更新の経過を後からたどるのは難しい。従って、あくまで個人用のツールとして更新履歴がわかりやすくなればそれで十分として導入した。
- セットアップ
- Git for Windows のインストール:
ダウンロードサイト:https://git-for-windows.github.io/
インストールファイル:Git-2.31.1-64-bit.exe
インストールファイルをクリックすると「GNU General Public License」が表示される。下の方の「Only show new options」にチェックを入れると Install ボタンが現れるので、クリックしてインストールする。これは全てのオプションをデフォルトのままという意味なので、それぞれのオプションを見て設定することも可。 インストールが終わったら何もせず、次に進む。
- Git for Windows の GUI をサポートする TortoiseGit のインストール:
ダウンロードサイト:https://tortoisegit.org/
インストールファイル:TortoiseGit-2.12.0.0-64bit.msi
インストールファイルをクリックすると「Setup Wizard」が表示される。すべてデフォルトのまま進むと Install ボタンが現れるので、クリックしてインストールする。 インストールが終わったら何もせず、次に進む。
- TortoiseGit 日本語パックのインストール:
ダウンロードサイト:https://tortoisegit.org/
インストールファイル:TortoiseGit-LanguagePack-2.12.0.0-64bit-ja.msi
インストールファイルをクリックすると「Setup Wizard」が表示される。Wizard に従ってインストールする。
- 以上でセットアップは終了。任意のフォルダーを右クリックしてメニューに、
Git クローン(複製)... Git ここにレポジトリを作成(Y)... TortoiseGit > が見えれば準備完了。以下、設定作業に入る。
- レポジトリを作成する
- リポジトリ用のディレクトリを作成:任意の場所 任意のフォルダー名
例えば Dドライブの直下に myRecord という(空の)ディレクトリーを作成する。
- 作成したmyRecord ディレクトリを右クリック ⇒ Git ここにレポジトリを作成
ポップアップ画面で「Bare を生成(作業ディレクトリを作りません)」にチェックを入れて OK
myRecord ディレクトリ初期化され空ではなくなっていることを確認する。
なお履歴管理が行われる場所はこの後に説明するクローンであり、ここで作成したレポジトリで行われることはない。
- クローンを作成する
- クローンを設置する場所として、筆者は管理しているウェブプロジェクト毎に設置することにした。例えば D ドライブの下に webspace というフォルダーがあり、その下に web1 web2 web3... というフォルダーが配されてそれぞれが個別のドメインやサブドメインに対応している場合、web1 web2 web3... それぞれにクローンを作成する。以下 web1 を例に取る。
- web1(フォルダー)を右クリック ⇒ Git クローン
URL D:\myRecord ディレクトリ D:\webspace\web1\myRecord を確認して OK
web1 を開くと myRecord というフォルダーが、その下に .git というフォルダーが生成されていることがわかる。このクローンフォルダーが履歴管理を行う場所になる。
- 更新したファイルをコミットする
- web1 に sample.html を作成し履歴管理の対象にする。最初は
<ol><li>あいうえお あいうえお あいうえお あいうえお あいうえお</li></ol>
というコードを記入する。この sample.html をコピーしてクローンフォルダー(myRecord)下に貼り付ける。
- クローンフォルダーに貼り付けた sample.html を右クリック。TortoiseGit のメニューから「追加」をクリック、終了して OK
- sample.html に戻って右クリック。
メニューから「Git コミット -->"master"」をクリック
更新内容などをメッセージに記入、著述日時を設定して、「コミット」 下図参照
- 次に sample.html に
<li>かきくけこ かきくけこ かきくけこ かきくけこ かきくけこ</li> を追記し、更新した sample.html をクローンフォルダーに貼り付け、すでに存在しているファイルと置き換える。
sample.html に戻って右クリック。メニューから「Git コミット -->"master"」をクリック。メッセージに記入、著述日時を設定して、「コミット」。この操作は上記 3. と同じ。
これで一回目の更新履歴を保存したことになる。
- 次に sample.html に
<li>さしすせそ さしすせそ さしすせそ さしすせそ さしすせそ</li> を追記し、前項 4 と同じ要領で二回目の更新履歴を保存する。さらに、
<li>たちつてと たちつてと たちつてと たちつてと たちつてと</li> を追記し、前項 4 と同じ要領で三回目の更新履歴を保存する。
- ログを表示する
sample.html に戻って右クリック。TortoiseGit のメニューから「ログを表示」をクリック。下図参照。
sample.html の更新ログ、新しい更新が上にくる。中段にはバージョンに対応する ID が表示される。図はバージョン2の ID が選択された状態。
- バージョンを比較表示する
バージョン4の上で右クリック、「直前のリビジョンと比較」をクリックすると、バージョン4とバージョン3が対比表示される。同様に、バージョン3とバージョン2の対比、バージョン2とバージョン1の対比を表示することができる。
バージョン1の上で右クリック、「作業ツリーと比較」をクリックすると、最後の更新とバージョン1が対比表示される。下図参照
- 古いバージョンファイルを取り出す
例としてバージョン2のファイルを取り出す。
更新ログのバージョン2を選択し対応する ID をコピーする。「ログを表示する」参照
クローンフォルダー(myRecord)に戻って右クリック、表示されるメニューから「Git Gui Here」をクリック。
Branch ⇒ Checkout 「Checkout Branch」画面で Revision Expression に ID を貼り付け Checkout ボタンをクリック。下図参照。なおマウス操作で貼り付けできない時はショートカットキー(Ctrl+v)を使う。
これで sample.html はバージョン2に戻っている(ログで確認できる)。
- ふたたび最新バージョンに戻す
「Checkout Branch」画面を出すまでは前項と同じ。local Branch を選択、「master」が表示された状態で Checkout ボタンをクリック。下図参照。
これで sample.html はバージョン4に戻っている(ログで確認できる)。
- 使用したダウンロードファイル
Git-2.31.1-64-bit.exe
TortoiseGit-2.12.0.0-64bit.msi
TortoiseGit-LanguagePack-2.12.0.0-64bit-ja.msi
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